シェルターに来てから譲渡対象になるまで

猫たちが団体に来てから、譲渡対象としてデビューするまでの流れをご紹介します。

シェルターに来てからデビューまでの流れ

猫が来た当日
行き場のない猫たちが、行政や民間から持ち込まれます。

体調の確認

元気があるか、下痢吐きはないか、痩せていないか、月齢はどのくらいかなど大きさと体調を確認します。
緊急性がある場合、ブドウ糖を与えたり、保温をします。
※4週齢未満の乳飲み子の場合、すぐにミルク給餌、排泄補助をします。


必要なケアを行う

体重測定をし、その猫の健康状態や月齢に合わせたケアを行います。

ワクチン、ノミダニの予防とお腹の虫の駆虫薬などの予防処置をします。

これらのケアにより、感染病や寄生虫・ノミダニなどから、新しく来た猫・既に保護されてる猫、どちらも守れるようになります。

ケアの完了後、消毒済みのケージへ入れます。

pointスムーズに収容できるよう、各ケージは消毒・猫トイレなどの備品設置を済ませた状態で準備してあります。


体の大きさも考慮しながら、兄弟同士(同じ環境で育った猫)ごとにケージを分けます。


給餌

例えば、

・乳飲み子であればミルク
・歯がまだ生えそろっていない4週齢~2ヶ月未満であれば、ウェットフード、もしくはミルク給餌。
・歯がしっかり生えて、2ヶ月以上であればドライフードとウェットフード

など、保護主さんから聞いた情報も参考にしながら、月齢や体調も考慮してご飯をあげます。


排泄確認

排泄があるか確認します。
緊張でトイレを我慢してしまう猫がいます。
我慢しすぎてしまうのは病気の原因にもなりますので、排泄できていなければ排泄補助を行います。

警戒心の強い猫にはケージの前にタオルをかけたり、隠れる箱を複数入れるなどして、落ち着ける環境を作ります。

収容後のケア

治療・体調を安定させる

風邪症状・吐き・下痢など具合の悪い猫たちには、その症状に合わせた治療を獣医の指示のもと進めていきます。
また、食欲が落ちてしまった猫には食事内容変更したり、補助をして、食べるように促します。

給餌の補助の様子(動画)

不妊去勢手術

手術の計画・実施

健康面に問題がなく、手術可能な大きさに達した猫から手術の予定を組んでいきます。
「食欲は安定しているか」「排泄に問題がないか」など体調の変化に注意してその日を待ちます。異常があれば延期します。

当日も体調をチェックをして、問題なければ手術を実施します。


術後の体調管理

手術後は一時的に体力が落ちている状態になるので、体調の変化に注意する必要があります。
元気・食欲などのチェックを念入りに行います。
症状に合わせ、治療や給餌補助をします。
すぐ対応できるようにスタッフ間で情報共有します。

point触診なども行いながら健康チェックをします。

譲渡対象へ

保護猫カフェに移動・譲渡会に参加

体調・メンタルに異常がなく、元気な猫から譲渡対象になります。
デビューした猫たちは、ホームページに写真が出ます。(里親さんを待っている猫たち)

猫たちを大切にしてくれる家族を探します!